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ブラジル

トランプより危険な極右者が大統領になってしまう理由【ブラジル大統領選挙】

ブラジル大統領選が熱い!

トランプより危険な極右が台頭した理由

 

こんにちは、

ブラジル育ちのシータ(@thetalcnemです。

 

ブラジル大統領選が非常に面白いものになってきました!

10月7日に行われた即日開票の結果、

当選に必要な有効投票の過半数を獲得できる候補者がおらず、

過激な発言で「ブラジルのトランプ」と異名をとる元軍人の右派、ボウソナロ下院議員(63)と、

左派の元大統領、ルラ被告=収賄罪で収監=の代替候補、アダジ元サンパウロ市長(55)の上位2候補が、

28日の決選投票に進むことになったのです!

産経ニュース(http://www.sankei.com/world/news/181008/wor1810080020-n1.html)

 

アメリカ大統領選挙と同じように、

過激発言でおなじみの方が大統領になる確率が非常に高まってきました。

 

なぜこのような事態に陥ってしまったのか

2015年3月の段階では、

ボウソナロ下院議員の支持率はわずが3%に満たなかったのです。

ボルソナロは人種差別主義者で、ホモファビア、男性優越主義者。

そして、武器の所持を奨励し、独裁政治を容認しております。

彼の極右政治を恐れて、彼が大統領になることを拒否する人は有権者に多くいるのは事実です。

南東部ジュイスデフォラで選挙運動中、男に腹をナイフで刺され重傷を負ったりもしてますからね?笑

そんな彼がここまで名を挙げたのは、

 

・既存政党への失望

・ボウソナロの魅力

・キリスト教福音派からの支持

 

が原因です。

 

既存政党への失望に関して

2014年から始まった史上最大の汚職疑惑捜査「ラバ・ジャト(高速洗車機の意味)作戦」により、

検察は元大統領であったルラ被告など主要政党の政治家を次々と摘発しました。

ルラの賄賂に関して、

ブラジルの情報誌『Veja』がオデブレヒト社から3380万レアル(11億6600万円)、同じくゼネコンOASから780万レアル(2億7000万円)、複数の他社から1590万レアル(5億4900万円)がそれぞれルラに贈られていることも報じた。

また、労働者党にも3億7000万レアル(130億円)が贈られているが、これもルラの口座に入金されることなっていた。更に、ルラの息子の一人ファビオ・ルイスは1億500万レアル(36億2000万円)、もうひとりの息子ルイス・クラウディオには420万レアル(1億4500万円)。そして甥のタイグアラ・ロドリゲスには2000万レアル(6億9000万円)が享受されていることも明らかとなっている。  アゴラより

 

2003年〜2011年まで長年大統領を務めていたルラ氏が汚職に染まりまくってたとなったら、その党への信頼感は大きく欠如してしまいますよね。。。

そしてルラに次いで2016年まで大統領を務めたルセフも汚職に染まってたとなりますと、有権者にとって労働者党への失望が広がっていきました。

そこで、新興小政党に所属するボウソナロ氏に目をつけた有権者が多かったのです。

なぜなら、汚職で溢れたブラジルの政界で、

20年の政治家としての経歴をもつボルソナロに纏わる汚職はこれまで指摘されたことがないのです!!

彼はクリーンな政治家だとされています。

 

確かに、

2003年〜2016年まで大統領を務めたルラとルセフは偉業を成し遂げました。

社会主義思想をもとに、3000万人以上の市民を貧困層から救出して、

彼らが税金を支払い、バケーションも取れるまでに生活を向上させたのです。

つまり、富の分配に修正を加え貧困層を減少させ貧富の差を減少させました。

 

ですが、

当然それをよく思わないものもいますよね。

はい、富裕層そしてブラジルの中流層を占めている白人社会です。

彼らは搾取されたしまった側の人間ですので怒ります。

また、

極度の左派推進を行ったせいで、経済が極度に低迷してしまい、

右派だけにあった汚職がどんどん左派にも流れていってしまいました。

だからこそ、大統領であったルラ・ルセフも汚職に手を染めてしまったわけです。。。

 

このような社会情勢を背景に、

左派はルラ・ルセフの政治に反感を持ち、

そして社会主義の思想にもうんざりしてしまったんですよね。

そして左派・右派両方の指示をボルソナロが得てしまったのです。

 

ボウソナロ自身の魅力

ボウソナロは、伝統的家族価値の重視、国家再建を目指す言動、SNSを戦略的に活用して支持を得るというスタイルから「ブラジルのトランプ」とも称されております。

しかしボルソナロの政治スタイルは、フィリピンのドゥテルテ大統領に近いと私は思います。

昨今のいきすぎた自由民主主義の進展により、

貧者など社会的弱者を支えてきた社会的寛容性は限界を超え、

現潮流は不正を厳しく処罰する規律という道徳を求める動きに転換しつつあります。

司法・メディアが民主化したことで汚職や腐敗の実態が顕在化し、

それに加担してきた悪しき他者(エリート)を排除し、それ以外を善良な市民(大衆)とする構図が生まれていることも、規律を重視する保守層のボルソナロ支持につながっております。

 

また、

私がいつもブラジル内での危険性について話していますよね。

それはルラ・ルセフ元大統領によって経済が低迷したことにより失業者が増えてしまったからなのです。

普通の暮らしをしていた彼らが貧民層に仕事を奪われ路頭に迷ってしまいました。

その結果、都市には犯罪や暴力が横行し、

それを取り締まってくれるのが軍人出身で軍隊を称えるボルソナロに治安を任せるのが最適

だと考えています。

 

ボルソナロ氏は10月7日の投票前夜、犯罪者には厳罰で臨むと言明しました。

銃規制の緩和を支持しており、拷問の正当性も主張してきました。

死刑制度も復活させたい考えなのです。

 

特にその『軍人性』に目をつけたのは、

ブラジルの若者です。

以外にも若者に多くの支持者がいるのです。

彼に票を入れようとしている6割は34歳未満の若者だという数字まで出ております。

(SNSでの影響力を持っていることも若者支持獲得の秘訣でしょう。)

 

キリスト教福音派からの支持

「隠れた大票田」と目され始めているキリスト教福音派の支持を巡る動きが活発化しております。

まず、キリスト教福音派に関して。

「福音派」が重視しているのは、聖書の内容を忠実に守ることです。

「福音派」は聖書の一節を「神がイスラエルをユダヤ人に与えた。世界が終末を迎える時、エルサレムの地にキリストが再来する」と解釈しております。

 

とまあ、概要説明はこのくらいにして、

福音派というのはアメリカ大統領選でもトランプが注目し引き込もうとした程勢力が大きいのです。

ブラジルでの福音派は 2000 年代以降から政治の舞台に登場し、

支持基盤だったPTと決裂すると、国政で福音派議員団 を結成する政治勢力となりました。

伝統的に既成政党はカトリックとの親和性が高いのですが、

ブラジル人口の3分の1近くが福音派となった現在、多くの信者が福音派を基盤とする小政党を支持しております。

また、人工中絶や性的マイノリティであるLGBTの権利への反対はボルソナロの考えとも共 鳴しており、ボウソナロも福音派を取り込もうとしていおります。

 

結論

以上の大きな3つの理由により、

私はボウソナロが大統領に選ばれる可能性は非常に高いと思います。

私自身は中道ですが、

ボウソナロにが現在のブラジルを良い方向に変えてくれることを願います。

Tchau.