Blog of a Consultant
Offering information about Blockchains and Consulting
コンサルティング

【要約・書評】「イシューからはじめよ」から学ぶ知的生産術

【要約・書評】「イシューからはじめよ」から学ぶ知的生産術

 

こんにちは、
戦略コンサルタントのシータです。

今日は安宅和人氏著「イシューからはじめよ」を読みましたので、
そこから学ぶ知的生産術に関して記載していきます。

※本書の要約も載せております。

 

「イシューからはじめよ」書評

 

「コンプリートワーク」をしよう。
これは自分が受け取った問題は解決するための提案を終えなければなんのバリューもないということを示します。

では、バリューのある仕事とは何でしょうか。
それは、イシュー度が高く、かつ解の質が高い仕事を指します。

「解の質」は何となくわかるのでしょうか。
単純に、問題への解の質が高いということですね。

では、「イシュー度」とは何か。
そもそも「イシュー」とは何か。

本書では、

・2つ以上の集団の間で決着のついていない問題
・根本に関わる白黒がはっきりしていない問題

と定義しております。

このイシューに対して、
どれだけ明確な答えを出せるかによってバリューが変わってくるということですね。

ですが、ここでもっとも大事な著者からの指摘があります。
「解の質ばかりに目がいき、イシュー度に注目していないのではないか?」という指摘です。

イシューを明確に出来てから解を求めろ、と強く主張しております。
だから「イシューからはじめよ」ということですね。

明確な深いイシューを導くには、自分のスタンスを取るために明確な深い「仮説」が必要です。
なぜなら、答えを出すためには「検証すべきポイント」が必要だからです。
「検証すべきポイント」=「深い仮説」がない限り永遠に答えにたどり着けないでしょう。

以上を踏まえ、
確かに今まで時間をいくらかけても問題が解けない経験がありました。
必死にアイデアを出そうとしても出てこない時が多々ありました。

これは、ただ明確かつ深いイシューが定義されていなかったから、ではないでしょうか。
明確かつ深いイシューが設定されておらず、そのために不安定な仮説が立てられ、
的が定まっていないアイデアを絞り出そうとしていたのです。。。

それを解決してくれるのが本書「イシューからはじめよ」です。

では、
以下、「イシューからはじめよ」本書の要約です。

 

「イシューからはじめよ」要約

バリューのある仕事(生産性の高い仕事)とは、イシュー度が高く、かつ解の質が高い仕事のことを示す。
解の質を高めることばかりに目が行きがちなので、まずは「イシュー」の度合いを高めることが大切である。
イシュー度を高め、解の質を高めるために、
以下の順序に従って問題解決に当たるべきである。

1、重要なイシューを見つける
2。イシューを細かく分解してサブイシューの集まりにする
3。サブイシューにそれぞれの仮説を立てる
4、それぞれの仮説を裏付けるフレームワークを用意する
5、それをストーリーに落とし込む
6、絵コンテを作る
7、実際の分析を始める
8、資料に落とす
9、ストーリーを磨く
10、チャートを磨く

この流れで考えを深めることが出来たら、
時間ばかりを使ってバリューを発揮できない非効率なことは無くなる。

 

 

「イシューからはじめよ」章要約

序章 この本の考え方

バリューのある仕事(生産性の高い仕事)とは、
・イシュー度
・解の質
が高い仕事のことを示す。

イシュー度・・・自分の置かれた局面でこの問題に答えをだす必要性の高さ
解の質・・・そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合い

多くの人たちは、イシュー度を気にせず、解の質ばかりに注目している。

●圧倒的に生産性の高い人のアプローチ
イシュードリブン(今本当に答えを出すべきかのイシューを見極める)

仮説ドリブン①(イシューを細かく砕き、それに基づいてストーリーの流れを整理する)

仮説ドリブン②(ストーリーを検証するために必要なアウトプットのイメージを描き、分析を設計する)

アウトプットドリブン(ストーリーの骨格を踏まえつつ、段取りよく検証する)

メッセージドリブン(論拠と構造を磨きつつ、報告書や論文をまとめる)

上記の流れを参考に、時間内で効率よくアウトプットを生み出すことが大切。
労働時間をただ無駄に増やしても意味がない。

 

第1章 イシュードリブン

色々な検討をまず始めるのではなく、「イシュー」の見極めから始めることが大切である。
つまり、「これは何に答えを出すためのものなのか」というイシューを明確にしてから問題に取り組む。

イシューを見極めるためには、答えを出しうるイシューとするため「仮説」を立てることが必須。
そうすることで、必要な情報・分析すべきことがわかり、分析結果の解釈が明確になる。
イシューは言語化をすべきで、その際「Why」ではなく「Where」「What」「How」の形にする。

●良いイシューの3条件
・本質的な選択肢である
・深い仮説がある
・答えを出せる

●イシュー特定のための情報収集のコツ
・一次情報に触れる
・基本情報をスキャンする
・集めすぎない、知りすぎない

●イシュー特定のための5つのアプローチ
・変数を削る
・視覚化する
・最終形からたどる
・「So What?」を繰り返す
・極端な事例を考える

 

第2章 仮説ドリブン①

イシューを見極めた後は、「解の質」を高めなければならない。
そのためには、「ストーリーライン」作りと「絵コンテ」作りが必要になる。

ストーリーライン作りの方法
1、イシューを分解する(イシューは大きな問いなので、答えの出せるサブイシューまで分解する)
2、分解したイシューに基づいてストーリーラインを組み立てる

典型的なストーリーラインの流れ
1、必要な問題意識・前提となる知識の共有
2、鍵となるイシュー、サブイシューの明確化(帰納法的か演繹法的に記述すべき)
3、それぞれのサブイシューについての検討結果
4、それらを統合した意味合いの整理

 

第3章 仮説ドリブン②

分析イメージ作りのことを「絵コンテ」作りという。
「絵コンテ」作りとは、イシューを分解して並べたストーリーラインに沿って、必要な分析のイメージを並べていったもの。
「どんなデータが取れそうか」、ではなく「どんな分析結果が欲しいのか」を起点に分析イメージを作ることが大切。
分析の本質は、比較、すなわち比べることである。

●定量分析の3つの型
・比較
・構成
・変化

基本的に分析は「原因側」と「結果側」の掛け算で表現されるので、原因と結果から軸を考える。

 

第4章 アウトプットドリブン

いきなり分析や検証の活動を初めてはいけない。
サブイシューにはそれぞれ軽重があるので、もっともバリューのあるサブイシューを見極めて、そこから分析を行う。
つまり、重要度が高いものから分析を行うことが大事だ。

答えありきで自分たちの仮説が正しいと言えることばかり集めてきて、それが本当に正しいのかどうかを分析しないのでは意味がない。
都合の良い見方をするのではなく、イシューから始めてフェアな視点で分析していく。

「解の質」は、「検討のインパクト」と「答えを出せる度合い」で決められる。
つまり、答えを出せなければ意味がない。

 

第5章 メッセージドリブン

最高のバリューを提供するために、「賢いが無知」な受け手にどのようにして自分の考えを共有するかを考える。
その方法とは「本質的」かつ「シンプル」という2つの視点で磨き上げを行う必要がある。

●ストーリーラインを磨き上げる3つのプロセス
・論理構造を確認する
・流れを磨く
・エレベーターテストに備える(30秒であなたの生み出したバリューを伝えきれるか)

●チャートを磨くコツ
・1チャート・1メッセージを徹底する
・縦と横の比較軸を磨く
・メッセージと分析表現を揃える

以上が、
章ごとのまとめです。

 

ここから、
学べる知的生産術とは、
本書のタイトル通り、

まずは「イシュー」から始めること

です。